謙治伝(第1回)

6月 25th, 2010

あれは、昭和最後の2月のことじゃ。

舞鶴の海上保安学校に通っていた文久から電話があった。

彼は生まれも育ちも奄美大島の笠利。高校の時の同級生で、同じ陸上部だった。

今、大阪に出てきている。時間があるから会わないか?

いくいく。どこ今。

それが、うまく言えん。

分かった、淀屋橋のどこそこへ来い。

その頃は勝手知ったる淀屋橋で待ち合わせをして(梅田は分からんw)、話ながら梅田へ歩いた。募る話は尽きることが無かった。

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(ゴールデンしゃわっ)

 

さんざん歩き回って、遊び、そろそろお別れの時間となってきた。

二人とも喉カラカラで、適当な喫茶店に入ったがじゃ。

寒い日じゃったが、冷たいものがほしかった。

アイスコーヒーなんて言ったら、笑われるかなぁ。田舎者じゃっち。

脳みそをフル回転して、妥当なクリームソーダに辿り着いた。

メニューには写真があった。

文久は写真を見て、ウインナーコーヒーにした。

あ、ナイスチョイスだなぁと思った。

しばらく話していると注文の品が来て、、、

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文久のウインナーコーヒーからは湯気が立っていた。二人ともそれを見て目を丸くした。

顔を合わせて大笑いしたがじゃ。

その日、クリームと熱いもんの組み合わせがあると言うのを初めて知った。

 

田舎者の都会デビューはビックリすることだらけじゃ。

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