明治生まれのじぃ

9月 14th, 2010

祖母は”ばぁちゃん”、祖父は”じぃ”と呼んでいました。

同級生にお金持ちの家みたいと言われるまでは、貞信うじのことは、”じぃ”で何の疑問もありませんでした。

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明治生まれのじぃの肩もみをするのはたいへんで、中々もういいと言いません。ばぁちゃんが見かねて、助け船を出すまで延々と続きます。

じぃは、詩吟が好きで上手でした。ラジカセにカセットテープを入れては、気持ちよさそうに歌っていました。

じぃの所作はいちいち固くて、年のせいなのか、職業のせいなのか、教育のせいなのか、ただの性格か、、、廊下を歩く足音は軍隊のようでした。

そんな動きで、

カセットテープを再生するだけなのに、アンテナを伸ばし、向きを気にします。

そして、セット完了。

再生ボタンをガチャリッと人より大きい音で(そう聞こえる)押します。

次女のみっちゃんが、アンテナは関係ないと教えたことがありましたが、とぅんじゃくんぬん!と目をむいて怒ります。

だから、誰もその作法を止めることはしません。

アンテナをいつもの角度に、目一杯伸ばしたラジカセの前でご満悦で歌っているじぃは日常の風景でした。

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そんなじぃから、私が大阪にいた頃、手紙をもらいました。

鉛筆の筆圧がすごいので、パリッパリの便箋でした。

その励ましのお便りは、最後の一枚が白紙。。

ま、普段が普段ですから、余計に一枚ついちゃったなぐらいにしか思いませんでしたし、気にもとめません。

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白紙が入っている意味を知ったのは、就職する前にマナー本をいろいろと読んでいるときでした。

は、はぁー。と、5,6年後に明治生まれをおみそれしたわけです。

 

歴史小説好きの祖父の話しに付き合わされるのも難儀でした。

大学まで行ってそんな事も知らんのか?ハッ、ハッ、ハッとTVの水戸黄門のようによく笑われました。

たぶん、今生きていても笑われるな。明治生まれにゃかないまへん。

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