平成6年入社のB級エンジニア

3月 3rd, 2011

立食パーチィ

「岩塚、久しぶりー。どうよ最近?」
所在無げに会場の外で煙草をふかしていたトクダが、同期入社の岩塚を見つけ、うれしそうに近寄った。
「お前、太った? ちょっとグーしてみグー」
いきなりこれだ、次の言葉を予想しながら、岩塚は言われた通り左手で拳をつくった。
「ドラえもんだ、ドラえもん、なぐっても痛くないぞ」トクダはケタケタと笑った。
「お前に言われたくないよ、お前こそまた太っただろ」
「何言ってんだよー、激やせじゃんよー、忙しすぎてポテチとコーラしか食ってないし・・・」トクダの大声のせいで、5m向こうで瓶ビールを持って挨拶していた伊東氏が、二人をロックオンしたのを岩塚は見逃さなかった。
ま、しゃーない。伊東ギャグをいくつか聞かされるだろうが、こっちから挨拶いかなきゃと思っていたトコだ。トクダが一緒だと、長っ尻になりそうなのが気になるけれど・・・。
岩塚の目線に気づき、トクダが振り返ると、すぐそばに赤い顔をした伊東氏がいた。
「やー、お二人さんお久しぶり。元気にしてます?」
いつもより半音高い声、ずいぶん注いでたな。二人は思った。おっとぉ、仕事師英男ちゃん登場。とトクダは加えて思っているようだった。
何かのスイッチが入ったように、さっきより大きな声でトクダが語り出した。それはもう、伊東さん会えて大変うれしゅうございます。お慕いいたしております。ってな調子で、グイグイだ。
はじまった・・・。新入社員のころ、挨拶をさっと切り上げるのうまいよね、教えてよ、とおどおどしていたトクダは何処へ行ったのか。半歩下がりながら、ま、トクダらしいと言えばトクダらしい。あんま盛り上げんなよ、トクダ。と岩塚は思った。
「最近、激痩せ。ストレスかなー、やっぱ、伊東さんと仕事しないと・・・」腹をたたきながら、トクダがまたやっている。会話も定型文だ。
そのうちに伊東氏は、左手にもったビール瓶を右手であちこち撫で回しながら、「ちがう、ちがう」とやりだした。右手が瓶底に触れたとき、「うーん、そこ」
赤い笑顔で、伊東氏の動きがとまった。
でたっ!
オーバーに笑うトクダと一歩下がった岩塚は思った。
やりにきーな、この二人は。出来れば、くだらねーと言ってほしい伊東氏は、そう思いながら次のターゲットを探した。
「やっぱ、岩塚がいると早いね」トクダの何かのスイッチがオフになった。長いわ、岩塚は口にはしなかった。
「ところでさー、岩塚さー、ホンジャマカ岩塚の親戚って定着してきたね」
「お前だな、ウソ広めてるの」


4 Responses to “平成6年入社のB級エンジニア”

  1. リナ より:

    じゃあ,元ちとせと親戚っていうのもウソなのね!!
    信じてたのに!この嘘つきー!

  2. 徳命観光大使 より:

    WWW
    おもろいわー、さすが技術土リナちゃん。
    でもねー、まさか信じているとは思わなかったよ。
    ごめんね。
    しかし、あれだね、リナちゃんが信じてたってことは、まだ他にもいるのかもね。
    奄美には信号がないとか、草履ぐらいのゴキブリがいるとか、七色のカブトムシがいるとか、加計呂麻には牛で渡るとか、おじいちゃんは英語ペラペラとかも、いろいろ。まだあったかなー。
    どーもすみません。
    でも、一つくらいはホントかもよ。
    ぜひ、奄美にいらして下さい。

  3. リナ より:

    じゃあ,地下水検層のとき,原付の荷台にべーらーのロープ巻き付けて引き上げたった話もウソなのね!!
    信じてたのに!この嘘つきー!
    岩塚って人もグルなのね!あなたたちにはホントあいそ尽きたわ。

  4. トクダ より:

    WWWWWW
    WWWWWW
    あー、腹痛い。
    話したことあったっけ?何て言ってた?VP40の8mのべーラーかな?
    まー、ウソかホントかは、、ご想像にお任せします。
    岩塚と話す機会があったら聞いてみて。彼はウソつかない、とおもうよ。
    WWW
    あーいかん、オペのコンさんとか片山さんまで思い出した。WWW…
    ごっついわー、がコンさんの口癖になった。WWW…

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