無謀にも、フェルマーの最終定理というタイトルのサイモン・シンの本に手を出してしまった。
ここ何日か、夏の読書週間になっているのです。
これ、面白かった。
タイトルに惹かれての購入でしたが、あたりでした。
ネアンデルタール人からマルクス、構造主義まで、小説やら映画やらを引用して、わかりやすく書いてありますし、前後がすごくよくつながっていて、とても練られているなーと思いました。
先日、本屋に足を運んだのは、ここに使われている筒井康隆さんの小説を全文読みたかったからでした。ありませんでしたけど。
私が一番印象に残っているのは、3章埋葬のはじまりと4章思想のはじまりかな。ネアンデルタール人と言語と時間と夢を使ってああいう風に書いてあると、肉体と精神を分けて考えた始まりが、ストンと腑に落ちました。
も一つ面白かったのは、これ。
いつかここで、巨悪という悪はなくて、、、という風に書きましたが、なるほど、こう書くんだなと。
p74のグラフにはビックリさせられました。
フェルマーの最終定理は読み始めたばかりで、証明を理解出来るのは世界でも数名だけなどと書いてあるし、分厚いし、どこで手放すかわかりませんが、上の2冊に関わるカールおじさんも有名ながら、きっと多くの人が理解出来ていないのだろうなと思います。私もきっとそのうちの一人です。
こういう本を読んでいると、
http://www.youtube.com/watch?v=NdHvzXKWiYw
サルにはなりたくない。サルにはなりたくない。
いつも、この歌を思い出します。