いま一番笑える本

3月 9th, 2012

捌き室にいると、外のほうからギュルギュルギュル、ガガガガガ、時々すごい音が聞こえてくる。特に午前中。

お客さんの車の音だ。

ファンベルトがゆるんでいたり、ドアの調子が悪かったりするのだろうと、魚を捌きながら素人でも考える。

あ、今日も来たなとか、

久しぶりじゃんとか、

顔は知らないけれど、音で常連さんが分かったりする。

たまにはこういう色でも。

音も色も気にもされないか、メンテナンスの余裕がないか、正常だと思ってらっしゃるのか、、。

 

夜中には、ときどきこういうお客さんもいらっしゃるようだ。

タバコの吸い殻とか紙切れとかを置いたままお帰りになられる。

日本の人的にいうと、公衆道徳というものが備わっていないのかもしれない。

 

昨夜読了。

なるほど。養老先生まで引っ張り出して絶賛させるのも頷ける。

私は『ジェノサイド』に星一つプラスした評価をしたい。最初から1/3くらいまでは、電車で読めない。笑いをこらえるのが大変だと思う。

私の祖父ぐらいからの三世代を代表するナイスなキャラの3名と、自殺した予備校生(主人公)が幽霊となって活躍する。

いつだったかセクハラの本を読んだときも少し感じたけれど、あの頃って野蛮な社会だなと、人類の社会的進歩って(表現が少し大げさかもしれませんが)確かにしているなと感じた。そしてやっぱりイントロがうまい。

世界史の年表の暗唱から入っている。

そして主人公にこういうことを言わせる。

”ジャワ原人の頃から登っているというのに、この崖はいつまで続くのか”

”しかし歴史の知識が、一体何の役に立つのだろう。大人たちは、こうした知識を総動員して世間の荒波を渡って行くのだろうか。まあいい、今は崖を登らなくてはならない”

 

私は戦争を知っている世代から生の声を聞いた。私の子どもはギリで聞くだろうか。

風化というものが心配になるけれど、

生の声も、知識の総動員も、そしてこの本も、どうにか届いているような気がする。

本の送り主が言うとおり、私も楽観視したい。

そうすると、音も色もゴミも、そして自分を笑えるのだ。

 

・・・・・

きっとまた怒るし、哀しむけどね。(笑)

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