The Times we have.

4月 22nd, 2012

序論しか読んでいませんけど、おもしろそうですよ。

ベルリンの壁崩壊前後の東ヨーロッパの「観光」から話が始まります。

ポーランドの古都クラコフで観光客相手に宿やバーを経営する若者は、流ちょうな英語は喋るが、20年前までこの地の共通語であったロシア語はまったく分からない。彼らは、西ヨーロッパから来る観光客が「真のヨーロッパ」と賞賛してくれるのが嬉しい。

エストニアでは、ゴミ箱の脇の壁に英語で落書きされた、「The Times we had(私たちがかつて経験した時代)」に、「観光客のまなざし」を意識していると言い、「観光客のまなざしは彼らに誇りを与えている」と言う。

共同体のあり方が姿を変え弱体化し「個人化」が進めば、アイデンティティの問題が前景化すると。

このようにして生まれた「自己承認」や「アイデンティティ」の希求がもたらすものこそ「観光」であるそうな。

ヤングさんは、「労働市場が解体したこと、個人主義の拡大によってアイデンティティと自己実現への志向がもたらされ-(中略)-役割を担うことよりも、役割をつくることのほうが重要な課題になったのである」と言ったそうな。

このようにして生まれたのが「観光」であると。

バウマンさんは、「利益を動力としてきた船が沈没したとき、船から投げ出された者がかならずすがろうとするのは、アイデンティティというわらであるに違いない」と言ったそうで、

バウマンやヤングの見解から「アイデンティティ消費」としての観光を見た場合、これが観光の隠れた機能であることに気づくとともに、この見解があまりに悲観的なものであることに気づく。とおっしゃっています。なので、私とはきっと立ち位置が違うなと感じました。

それから、続きを読みたくなったのは、

「観光の両義性」に触れていて、

「観光」は文化に対する破壊性と創造性の両面を持っている。

というところ。

続きは1章から、、。

 

どこにでもある。と感じたのは、なるほど、The Times we had. な方々だなぁと感じたのであります。

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