小二の心配事

10月 3rd, 2012

なかなか体調の良くならない息子を、

看病で(?)うつってしまった妻のピンチヒッターとして、病院へ連れていくことになる。

母親歴11年の、小児医療の知識は大したもので、、

出発前、これまでの経緯、医者に伝えること、事細かに指示を受ける。よくそこまで心配できるよな、車椅子か担架を準備して連れてってやるから自分で説明してくれと言いたくなるほど。

ご心配通り、ザックリと医者に説明し、

診察が終わり、「受付・会計」のまえで名前が呼ばれるのを文庫本を読みながら待っていると、

「トクダマサハルさーん、トクダマサハルさーん」会計の方から待合室へ声がかかる。

朝一の待合室。じいさまとばあさまばかり。

間をおいて、

「トクダマサハルさーん、トクダマサハルさーん」また声がかかる。

その繰り返しが3度目になったとき、

「ねぇお父さん、マサハルとケンジって漢字、読み間違えやすい?」

と、小二が心配そうに訊いた。

「たぶん、全然ちがう漢字だなー。ちなみに、トクダソウって呼ばれますね」

フンッと本に目を戻す。

しばらく後、

「トクダソウさーん、トクダソウさーん」と

父親の予言通り声がかかる。

会計で、

5千円札を出して、4千いくらのお釣りをもらう。

息子が

「お金、足りたねー、千円でもおつりあったね」と母親のちいさな心配事を、安心した様子で笑いながら言うので、

「ばーか、これから薬代があるんだ。それが百万円だったらどうする?」

と言ってやった。

 

おなじ屋根の下で、

病気を持ち込んだ息子、おなじく寝込む妻、

なんともない娘と父。

である。

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