トゥルーcollar

11月 25th, 2013

本を読んで、目頭が熱くなる、というのはよくありますけど、

涙が頬をつたう、というとこまでいっちゃうのはなかなかありません。

体調のせいもあったか?でも、それが理由で今月の一押し『カウントダウン』。

今月は鹿児島中央駅でいろいろ買っちゃったのでエントリーも豊富。なのでとても迷いますが、市長選というタイムリーな内容でもあるし、、「泣いた」は一番を決める理由として充分でしょうということにしました。
例えば、今年TVで注目された、池井戸さんの小説のような盛り上がりどころはありません(もちろん私的な感想です)が、それがかえってリアルなんです。淡々とストーリーはすすみ、父の死の真相が分かるところでグッと来て目頭が熱くなり、すべてを知った主人公の冷静な言葉に、しんしんと泣けちゃいます。
池井戸さんの半沢シリーズが、「サラリーマンあるある小説」だとすると、佐々木さんの『カウントダウン』は、「市町村あるある小説」とでも言ったらいいでしょうか。作者ご自身の出身地、北海道夕張市の長期取材を元にして書き上げているようですが、なんとも、衰退する地方とか産業とか、どこも同じなんだよなぁなんて、しみじみ思うのです。思ってそして、、自分が責められているようで、体がだるーくなっていきます。こういうとこはお勧め出来ませんけど・・・。

解説は、
政治を軽蔑するものは、軽蔑すべき政治しか持つことが出来ない。と、『魔の山』の引用ではじまり、
『カウントダウン』は”全国最高の住民負担で、全国最低の行政サービス”しか受けられなくなった幌岡/夕張市民の溜飲を下げるための復讐小説ではない。この国に暮らしていながら、この国の政治を軽蔑しがちな多くの人々に向けて書かれているのだ。
と結ばれます。

ちょっとググって、ウィキってみました。

池井戸潤http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E4%BA%95%E6%88%B8%E6%BD%A4

佐々木譲http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E8%AD%B2

御両名の年齢と経歴を比較してみて、

ホワイトな感じとブルーな感じ、小説に出てると私は思います。
どっちの目線も持ちたいな、と欲張りな私。

どう伝えようか、あれこれ悩む私に、
県知事をお迎えする打ち合わせのとき、奥原さんは言いました。
「ケンジさんの立場で言えばいいんですよ」と、
笑いながら。

2 Responses to “トゥルーcollar”

  1. umimogura より:

    佐々木譲氏は一時はまりました。
    きっかけはNHKドラマになった「エトロフ発緊急電」
    これを読んで、次はベルリン飛行指令・ストックホルムの密使とWW2三部作にはまり、
    続いて笑う警察に始まる警察もの。

    カウントダウン、久しぶりに同氏の作品を読んでみたくなりました。

  2. admin より:

    umimoguraさんすごいですね。ぼくからみたら佐々木譲ツウです。
    愚か者の盟約とカストロかなぁ、思い出せるのは。
    とても身近な題材だからでしょうけど、その中では一番です。
    小説の市長とその取り巻きと同類のものが、大手を振って表通りを歩いてゆきます。
    このあいだ、奥原さんが会わせてくれた指宿の組合長はまともだなぁと思いました。戦争の引き金を引かない駆け引き云々という話しは私も納得でした。ほんとの漁業者ってすごいなと感じさせてくれました。
    他省庁の動きがなども気になりますが、こういう人らを中心にしっかりしないと、漁協は二度死にますな。
    ということを考えていると体がだるーくなっていきます。悪い夢見てうなされてる風になっていきます。
    ので、お気をつけ下さい。
    ではでは。

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