犬の散歩について語るときに僕の語ること

11月 1st, 2013

鈍痛に嘔吐き、イライラし、痛さに寝ることも出来ない。病院に行っても一向によくならない左の肩胛骨あたりの痛み。運動が一番よく効くのだろうと思ってはいたけど、薬局でもらった鎮痛剤とビタミン剤に期待して2週間飲み続けた10月でした。
でも、一度だけ走った。
三儀山の周回2kmのクロカン(?)コース。道幅は2mか、もう少しあるかも知れない、全面芝生で覆われていて、橋を架け、川を二度渡り、駐車場の出入り口を上から越えていく。2kmのあいだに信号もなく、誰にも邪魔されない。
とても気持ちいい設計に、歩くつもりが走っていました。


そんな10月に、村上春樹氏の『走ることについて・・・』のタイトルをみつけ、ついついマウスでポチッと購入決定。
毎年のようにノーベル文学賞が期待される作家が、わたしの得意分野で何かを書いているらしいので、物理学賞やら医学賞だと理解不能かもしれない受賞者のすごさ、それを、「どれどれ私がその表現力を審査してみようではないか」という上からな趣向で。
結論としては、「さすが」としか言いようがありません。この10月まで知らなかったけど、村上春樹が走ることを趣味にしていて良かった、そう思えた。あの心地よさ(?)を分かりやすく、たぶん根こそぎ、言葉にしてくれていた。とても内向的な雰囲気をお持ちの氏は、お友達にはなれないタイプと思っていたが、きっと気が合うと思った(どこまでも上から)。

さて、犬の散歩について語ろうと思ったけれど、これを語るには『走ることについて・・・』と同じくらい書かないといけないので、またいつかにするとして、

ハズレな雰囲気もあわせもつ、魅力的なタイトル。


とどまる時もあれば、勢いにまかせる時もあるパソコン画面での購入。890円税別。
著者が外国人だと、各章の始まりにワケの分からん題辞、えーっとエピデンス?が入ります。が、これは訳が分かりました。
初っぱなは、カール・セーガンの『コンタクト』(映画にもなっています)からの引用。
たしかに、素数が知的生命体からの信号だと判断するシーンがある。
『素数の音楽』本文を読み進めると、同時並行でリーマン予想が『コンタクト』の謎解きとリンクしていき、カール・セーガンのすごさも再確認。大好きな『コンタクト』の深さを知り、とても幸せいっぱいでした。
ということで、審査員の勝手な思い入れもあり、
10月の一押しは、
『素数の音楽』でした。

残念ながら、僅差で『走ること・・・』は次点ということにしますが、、世界陸上でマラソンを優勝したトラックの女王、福士加代子さんの「マラソンを語る・・・」をとても聞きたいと思うのです。ムラカミやトクダのようなオタクには聞き取れない、トラックの音楽を聴いていると思うので。

『コンタクト』でエリーは言いました。
詩人を乗せるべきだった。と。

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